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個人の意見とか独断、偏見が混じった内容が混じっています。またブログ内の文章は常体です。あらかじめご了承ください。

執筆者の写真taisyo takaguchi

新しいコース、どうやって攻略しよう。


学生フォーミュラの大会会場が来年からセントレアの近くになる。会場の変更に伴いコースレイアウトも変更されたが、さてどうやって攻略しようか。。



コースレイアウト(暫定であり、変更される可能性がある)




自動車技術会のシミュレータ映像はこちら↓



大抵の場合、最近のドライバーはシミュレーターをある程度やってレースや練習に臨む。もちろんこれも作ろうと思えば作れるのだが、設計やら制作やらで車作りに時間をかけている学生にはそんな時間がない。(言い訳かもしれないが、その技術よりも優先して学ぶべきことがある。)

というわけで今回は僕がまだ携帯も持っておらず、パソコンでオンボードを見るだけだった子供時代のやり方に戻って考えてみようと思う。



僕の場合で言うと、まず1つ1つのコーナーがどこのサーキットのどのコーナーに似ているかを考える。このレイアウトで言うとほとんどエコパと似ているが、一部高速コーナーに見えるところが違っていたりヘアピンが若干増えていたりと感じる。ヘアピンのRが様々なので色んなコースのヘアピンを思い出す。四輪なら鈴鹿、岡山のダブルヘアピン、カートコースならレインボー(三重)のダブルヘアピンや瑞浪の5コーナー、関西なら堺の最終コーナーや宝塚などを記憶から引っ張り出す。

必要ならここで今出したような似ていると思うサーキットの映像を見る。レンタルカートでも走った経験があれば似ているか違うかどうかはなんとなく分かる。そんな感じで、あぁ、なんとなくこうやって走ろうかなぁ、みたいなイメージが湧く。


そのイメージが湧くと今度は、現地のバンクや縁石を考える。学生フォーミュラの場合は縁石はない(パイロンを縁石と見立ててもいいが、絶対乗らないタイプのやつ)のでバンクだけを考えれば良い。幸い学生フォーミュラのホームページにはどこに何度ついているかが示されているので、これを基にどこがオーバーが出やすくてどこがアンダーになりがちかを考えていく。ここではあえて書かないが、まぁまぁマシンバランスが崩れそうなところがあるのでそこをどうやって抑えようかな、なんて考えていく。



車を合わせ込んでいくコーナーについては、人それぞれ、大学それぞれで違ってくることだろう。例えば鈴鹿ではS字の2個目に向けての車のバランスが重要だと言われるように、ある程度ここにあっていれば遅くはない、みたいなポイントが各コースには存在する。個人的には高速寄りの中速コーナーに合わせていくのかな、なんて考えたりもするが、いかんせんここでは中高速のコーナーが少ない。ヘアピンに合わせていくのがベターじゃないかと。

ただしどのヘアピンに合わせるか、まで考えないと後々自分が痛い目を見る。そうだなぁ、僕だったら2スラ終わりのヘアピン2つ目〜3スラ手前までで考えるかも。ここは本当に人によって変わるのであくまで個人的な意見である。


そこまでドライバーなりの考えがあれば、あとは現地でコースを歩いて実際に確認する。景色はどうか(パイロンだらけであんまわからないかもしれない)、想像とどれくらいコーナーの角度やバンクが違っているか、安全地帯はどこか、ドライビングの差がつきそうなところは、車の差がつきそなところは、色んなことを考えて現地を歩く。レース業界ではトラックウォークでエンジニアと歩きウィークスケジュールやプランを考えるようだが、大まかな流れは学生フォーミュラでもやった方がいいだろう。エンジニアとドライバーが一緒に歩くのはさながらプロを連想させる(今思えばなぜ去年までやっていなかったのだろう)。

ただし学生フォーミュラではエンジニアが直接マシンをいじっているパターンもあるため一概に引っ張り出せない。そこは体制作りがどれだけできているかにかかっていると思う。



あとは実際に走って感じながら考えるだけである。ここについてはまた別の機会に書くとして、学生フォーミュラではどれだけ1周目でシミュレーションできるか、プランを考えられるかが勝負になってくる。



そんなことを考えながら日々コース図と睨めっこしている。おそらく練習できずに一発勝負となる今年の大会、どこまで「予測」できるかが肝になりそうである。


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