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論点整理室 #1 自動運転が普及する未来

  • 執筆者の写真: taisyo takaguchi
    taisyo takaguchi
  • 2025年12月4日
  • 読了時間: 5分

せっかくホームページを立ち上げて安くないサービス料を払っているのに、最近特に何かを更新するわけでもなく無駄な出費になっている。忙しいのもあるが、せっかくだから週に4本くらい、全く違うジャンルを投稿してみるのも面白いかもしれない。あくまでここで書く意見は僕の主観であり、少なくとも他の人と微妙に感性が違うことに注意してほしい。

木曜のテーマは「論点整理」。ちょっと前に話題になったジャンルを軽くつまみながら、何が問題なのかを探る。第一回は自動運転を題材に考えてみようと思う。



ここ最近話題になることが多い自動運転だが、その歴史は古く、1940年代ほどから自動運転に関する研究は始まっている。事の始まりはGMが世界博覧会で自動運転構想を披露した件からだが、そこから100年足らずでその技術はかなり現実味を帯びてきた。最近の構想で車の中で自由に過ごす写真が皆さんの中にはイメージとしてあるのではないだろうか。


※JAF公式HPより


そんな自動運転だが、今の日本では自動運転の度合いによって6段階に分かれている。


レベル0

自動運転する技術が何もない状態。

レベル1(運転支援)

システムが前後・左右いずれかの車両制御に関わる運転操作の一部を実施

レベル2(部分運転自動化)

システムが前後・左右両方の車両制御に関わる運転操作の一部を実施

レベル3(条件付運転自動化)

システムが限定条件下において全ての運転タスクを実施。

ドライバーはシステムからの要請に対する応答が必要

レベル4(高度運転自動化)

システムが限定条件下において全ての運転タスクを実施。

ドライバーはシステムからの要請に対する応答が不要

レベル5(完全運転自動化)

システムが限定条件なしで全ての運転タスクを実施。

ドライバーはシステムからの要請に対する応答が不要


※正確にはレベル1,2は自動運転ではなく先進運転支援システムとされている


日本では現在レベル3まで解禁されており、ホンダが唯一、高速走行時にレベル3を体験できるレジェンドを発売している。レベル2もあまり多くはないが、最近の車はほとんどがレベル1相当だと言っていいだろう。クルーズコントロールや白線飛び出し時のステアリング操作システムなど、すでにそのシステム自体は搭載されている。

世界に目を向ければ、既にレベル4を運用しているところもある。アメリカではWaymoがレベル4の自動運転タクシーを実用化している。


論点:レベル5は実用可能か?


さて、このレベル5を実用するにあたり、大きく分けて2つの視点から考える。1つは技術的視点、そしてもう1つは社会的視点である。



1)技術的観点

ここまでくるともはや技術的には行けそうな気もするが、実際にはそう甘くはない。なんと言っても、「条件なしの状態」、つまりどんな時であっても判断ができるようになる、というのは至極難しいのである。まず第一に、想定外の状況が起きた時。例えば手信号、落下物、逆走車など。この時に正常な判断ができるかどうか、というのは非常に興味深い疑問である。

更には、認識不可能な状況でどのように判断するか、という点も挙げられる。吹雪や夜の真っ暗な道、逆光で見えない場合など、GPSやその他データだけを信用して走行できるか。研究は進んでいくだろうが、きっとまだしばらく時間がかかるだろう。だが、技術に関しては私はあまり重要視していない。それは時間が解決するからである。いずれ科学技術が進歩し、さらに便利になることはわかっている。だとすれば、その時を待てば良いのだから。



2)社会的視点

僕はこっちをかなり問題視している。法の観点で見れば国ごとに責任がどこにあるかは違うし、そもそも事故が起きた時の責任の所在を明確にしていない場合がほとんどである。これでは万が一何か起こった時、誰が誰に対して、どのように判断を下すのだろうか。



社会的受容度で見れば、事故に対する世間のイメージも違うだろう。人間とシステムでは、間違いを起こした時に周りからの反応が全くと言っていいほど違うのである。人間は機械やシステム、AIに対して全幅の信頼を寄せている。それは裏を返せば、1件でもミスがあろうものなら手のひらクルックルだということだ。AIが間違った情報を提供したり、なんらかのエラーが出てシステムが作動しなくなることはみんなわかっているはずなのに、ミスした途端人間に対しては考えられないほど怒り始める。これでは中々メーカーも出せないだろう。


あとは倫理的判断の数理化、だろうか。有名どころでいうとトロッコ問題的な。

ある事故を回避するために行動を取ったところ、別の犠牲が出ると判断した場合にどうするべきか。明確な判断ができない問題は人間であれ議論するのは好きだが、いざその判断が自分に迫られるのは嫌いなものである。


事故がない、ということを証明するのも悪魔の証明っぽい。実在するものを証明するのは簡単だが、ないものをないと証明するのはとんでもなく難しいのである。気になる人は「白いカラス」とでも調べてみるといい。


ちなみに職を失う人がいるとかって意見はあんまり当てにならない。ここまでAIが散々仕事を奪うと言われておいて、ではいざそのせいで失業者になりました、なんて人はいるのだろうか。奪うのは仕事ではなく役割であり、どんな職業であれ自動化が進んだところで別の需要が発生するのである。

銀行ではATMが普及し窓口業務は減少したかもしれない。しかしその分ATMのメンテナンスやシステム作りなど、銀行として必要な業務は充分にある。


そんなわけで、レベル5が来るのはまだ当分先になりそう。 僕的には運転する楽しさを知って欲しいからそんな時など永遠に来なければいいのに、とか考えてるけど。

 
 
 

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