この記事は前回の記事の続きになっています。まだ前回の記事を読んでない人は、以下のリンクから是非①をご覧ください。
それでは、後編は調査の方法と結果です。
調査方法
本研究では、愛知県に在住の大学生を対象に、全部で175名の方にアンケートをお願いしました。
まずは15分程度の動画を見てもらいました。著作権フリーのアニメの途中で、広告を入れています。
A群には広告を1倍速で、B群には1.5倍速で、C群には2倍速で表示しました。
その動画を見てもらった後で、アンケートに答えてもらいました。
まず、広告の内容を覚えているかどうか、選択式でクイズを数問、広告について受けた印象を種類別に5段階評価で答えてもらいました。
また、広告を提供していただいた企業様へ伺い、その広告を出すことでどのように思われたいか、どんな効果を狙っているのかをお聞きし、それと視聴者の違いについて調べました。
結果
内容を覚えているかどうかについては、ほとんどの内容で大きな差は見られませんでした。
次に印象についてです。SD法を用いた結果、以下のようになりました。
1倍と広告主の狙った印象で既に大きな差が出ていることがわかります。1倍とその他の速度では、主に陽気さや親しみやすさの点で大きく変わっていることがわかります。
広告の内容を覚えているかどうかで変わらない、速くすれば親しみやすく感じたり、陽気に感じたりすることから、イベントやパーティーの広告には使えるのではないかという結論に至りました。
逆に、高級感や重厚感を出したい商品やサービスには向いていないのではないか、とも考えられます。
こんな感じで、大学では一年に一個を目標に研究を進めています。
まだ今年のテーマは決まっていませんが、せっかくなので話題のAIとかchatGPTとか使って何かやりたいですね。
来週も更新していきます。よろしくお願いします!
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